そもそも安全って幻想？自粛期間に入ってから仕事がなくなって収入が止まった。経済が止まって思うことは、今まで安全とか安定だと思っていたものは、ただの幻想に過ぎなかったということ。少なくとも安定ってのは、一定の条件下で、未来がこのまま行けば保証しますよってことで、人間の力が及ばない今回のような現象が起きた時にその保証は保証ではなくなる。だったら、自分で切り開いていくしかなくないか？（もちろん人と協力・共創はしていくべき）
今は自分の時間を売って安定の中に居続けるか、リスクをとってでも自分らしく生きるかの選択の時。この自粛中いつにも増してこんなことを真剣に考えている。自分が作られた概念の中で生きてきたということに心底気付かされた。安全のために自分の気持ちや意欲はこれまで犠牲にしてきた。価値があるものも自分の感覚ではなく、世間が価値をつけるから価値があるのだと信じて居た。しかしどうだろう、自粛中に感じないだろうか？物質よりも人の方が恋しい。私は社会生活している中で、人との繋がりよりも、自分が今何を持っているかに固執していたように思う。そしてそれら物質が自分の価値を高めると。
しかしそれは違った。自粛期間に気付かされたのは、人と会えたり、家族と過ごすたわいない時間こそが人生を豊かにするんだと。そして自粛中今まで集めてきた物質はこれっぽっちも役に立たなかった。社会でいう安定ってのは、この年齢になったらこれくらい持ってて、とか物質を基準にしていると思う。しかし今回、それは安定でもなんでもなかったと気づいた人は多いのではないか・これからあなたの人生で大切にしていくべきものは何か、気づいた人もいるかと思う。
それでも現実的に続く貨幣経済。こんなこと言っていても生きるには実際問題お金が必要である。だから、私は仕事はもちろん続けていく。しかし今回決めたことは、もう安定という幻想のために自分の心に嘘はつかない。とりあえず、1、２年は犠牲にしてこれやってみるとかそういう思考も捨てた。好きじゃないことはやらない。これくらい稼いでないと面目が立たないとか全部自分のプライドが作り上げたルールに過ぎない。もうそんなプライドのために生きるのはやめる。しかしこれは同時にリスクをとるということでもある。リスクと聞くと立ち止まってしまう人が多いが、リスクを取らないことが本当のリスクではないか？今まで自分の人生を人に任せて生きてきた結果が今、仕事がないという現実になって私の前に立ちはだかっている。だからこそこれから新しい生き方を模索していく。今こそ自分が自分のボスになる時 Be my own bossになる時だ。
私はこれから、旅のように生きていく。予期せぬことが起こって、苦労しつつもそれが旅の後には語れるストーリーになる。これが私が旅を通して学んできたこと。だから、これからは社会とか旅とか区別せず、常に冒険者のように勇敢に不確実な未来を受け入れてゆく。安定とかの概念を捨てたら楽になる。
『安全なんてこの世には端から存在しない。人生は危険に満ちたチャレンジになるか、無かのどちらかしかない』By ヘレン・ケラー
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